鑑別機関がダイヤモンドの鑑定書を発行する際、
必ずリングやネックレスの枠からダイヤモンドを外して、
ルース(裸石)の状態で4Cの基準に基づき鑑定します。

クラリーティー(内包物・キズの程度)はVS1以上になると、
ルーペを用いても内包物・キズの発見は困難です。
顕微鏡を用いて注意深く観察して、
ようやく見えるという場合が多いです。

その為、ダイヤモンドがリング・ネックレスの枠に、
セッティングされたままですと、
もしかしたら枠の下にキズが隠れているかもしれない、
という状況で査定することになります。

加えて金のリング枠やネックレス枠に、
セッティングされたダイヤモンドは、
無色だと思っても、枠から外してみると、
実際はブラウンだったということもあります。

無色のダイヤモンドの価格は、ブラウンのダイヤモンドの価格の、
数倍~十数倍もあります。

逆に金の枠ですので、ダイヤモンドがイエローに見えて、
枠から外してみると実際は、
無色のダイヤモンドだったということもあります。

ほとんどの場合、リングやネックレス枠に、
ダイヤモンドがセッティングされたまま、
高額査定をすることは可能ですが、
枠から外してダイヤモンドを査定したほうが、
高額査定になることがあります。

ダイヤモンドを枠から外すことはほとんどの場合数分でできますが、
数日を要する事もあります。

古い鑑定書や、メジャーでない鑑別機関が発行した鑑定書は、
再度鑑定するとグレードが下る場合が多いです。
ですが、査定の際グレードの目安として参考にはなるので、
どんな鑑定書でもお持ちいただいた方が高額査定にはなると思います。