海外市況情報

ダイヤモンド価格【海外市況概況(11月5日)】

香港の消費者需要は安定しているが市場は静か、中国は政府政策の影響で卸・小売り共に静か、インドはDiwali休暇のため原石・研磨石共にスロー
◆香港の卸売市場は中国などのバイヤーに警戒感が残っておりこの時期にしては静か。
消費者需要は安定しており販売増への期待が高まる中、バイヤーは選択的で大量発注を躊躇している状況。
人気グレードのポインターは変わらず需要があるが、1ctupは比較的動きは鈍い。また、香港におけるインド人は正月(Diwali)の為、ほとんど取引がない。
インドの研磨済みダイヤモンドの輸入関税が5%になるとの噂で購買意欲が低下するのではとの懸念。

◆中国では政府の腐敗防止対策がディーラーや消費者に影響を及ぼしており卸・小売市場共に静か。
0.30-0.50ct, F-H, VS2-SI2の商品に強い需要があり、1ct, F-J, VS-SIには適度な需要が見られる。
バイヤーはクリスマスシーズンでの販促に着目している模様。

◆インドでは、地元バイヤーや外国人バイヤーがDiwali休暇前に商品を探しているにもかかわらず研磨石の取引はスロー。
サプライヤーは多量在庫と流動性の問題を抱えつつも研磨石の価格を維持している状況。
香港同様、大手研磨業者やトレーダーは、政府が研磨済みダイヤモンドの輸入関税を5%に引き上げるとの噂に憂慮している。
数ヶ月間低迷している小売市場では、Diwaliでのジュエリー販売への期待が高まっている。
今週はほとんどの研磨業者がDiwaliのためクローズしており原石の取引は静か。

◆ラパポート価格の変更なし。

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