海外市況情報

ダイヤモンド価格【海外市況概況(5月28日)】

香港市場は安定、中国は休日以降鈍化、インドも休暇の影響で原石、研磨石市場共にスロー

◆香港市場は静かだが安定している。
バイヤーは価格に敏感になっており、数量よりも予算重視の仕入れを模索している。
仕入れは限定的で、在庫構築よりも既存の受注を満たすことが優先されている。
変形の商品需要が堅調に推移するなか、ラウンドのSIの売れ行きが好調。

◆中国市場はメーデーの休日以降鈍化しており、残りの四半期はこのままの状態が続くと予想される。
閑散期のため小売業者の在庫量は十分であるため、短期的には多量の仕入れは期待できない。
0.30 ct., D-H, SI及び0.50-0.70 ct., D-H, VS2-SI2の商品需要が堅調。

◆インドでは夏期休暇期間のため原石、研磨石市場共にスロー。
サプライヤーは、現地需要を補うためラスベガスショーでの売上げに期待している。 研磨石の需要はVS2以下の商品に集中している。
ここ2週間原石市場は悪化しており、流通市場においてはDe Beersのボックス(原石)がリスト・プライスで取引されている模様。

◆先週IJK(国際神戸宝飾展)が開催され、各国バイヤーの注目が集まった。アベノミクス・円安のおかげもあり、成功を収めたとの声が多い。国内向けEX や1ctupとポインターVS-SIに強い需要。一部の価格が強めになっているが、過熱気味なマーケットに警戒感もある。
US$に対して円安、US$に対してインドルピー安でインド国内では年内にダイヤ価格の暴落があるだろうとの懸念もある。国内一部のインド人業者が相場を 作り日本マーケットを翻弄、多国籍会社と目先の利益に惑わされる第三者インド人や協力する日本人も出ている。国内ダイヤ市場は大きいがサクラや自己競落、 海外では通用しない癖ありダイヤなどが出回っているので注意。来年はインドで選挙もあるのでインドルピーは安値傾向か?

◆今週からのLas Vegasショーを控えマーケットは安定。Rapaport価格は変更なし。

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